2万円ならぬ「2万Pで自分を差し出せるか」問題
マイナンバーカードが人気だ。いや、2万円ならぬ2万ポイントが人気か。
以下は2月28日付・3月1日付のNHK報道。
マイナポイント 窓口混雑 きょう訪問の人は あす以降も対象に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230228/k10013993851000.html
マイナンバー申請 28日に窓口にきた人は1日以降も手続き認める
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230301/k10013994471000.html
不発に終わった住基カードと比べて、2月28日付記事によるとマイナンバーカードについては次のようにある。
「マイナンバーカードの申請をした人の割合、申請率は1月末時点で▽宮崎市で86.9%▽全国でも取得が進んでいる都城市で94.8%に達し……」
「愛媛県によりますと、県内のマイナンバーカードの交付率は1月末時点で、66%」
各国で反対の憂き目にあい、または導入されたものの撤回に至った経緯などがある「個人情報番号+情報へのアクセスを可能とする何か」については、物理的な紛失・盗難の可能性だけを考えても、積極的に作成したい人などいなかろう。
この人気ぶりは「せっかくもらえるものなんだから、もらっておかないと」くらいの認識に基づくのではないか。
コロナ禍で「ポイント慣れ」が進んだ。諸物価は未曾有の高騰中である。2万Pもそこそこ使いでのある金額だ。マイナンバーカードを取得しておくという判断のほうが合理的と思わせる。
「只より高いものはない」と先人は教えてくれた。新型コロナワクチンは、まさしく只であった。「2万Pももらったら、どれほど高くつくか」を考えたい。
政府にあっては「人々に2万P程度を配る」ことで、進めたい施策を「なんでも受け容れてくれる」と学習したことだろう。
* 星空のもと、自由と公正を愛する本家・鎌倉おやじ @sternlein2 さんに捧げるページ。鎌倉おやじさんについてはおいおい触れていく。